WinActor 7.2.1でChromeを起動する際につまずいたこと

WinActor 7系が出てしばらくが経過しました。どうやら安定して来たみたいだよという話を聞きます。そろそろやってみましょうという事で確認を始めましたが、「ブラウザを起動してみる」という単純な確認でいきなりつまずきました。

画面の構成とか

WinActor 7は、ウィンドウが統合開発環境っぽくなっています。

  • 内容自体は一緒のように見えるので、6系のユーザさんも慣れれば違和感なく使えると思います
  • ノードとライブラリの切り替えが面倒とか、そもそも慣れないという方は7.2でも同様ですので残念

起動直後のウィンドウは以下となります。

新しいシナリオを作成してみます。

メニューで「変数一覧」を選択すると、右下に変数一覧が表示されました。モーダルのウィンドウで表示されていた状態に比べると操作性は上がっていると思います。

メニューで「データ一覧」を表示した例です。こちらも右下にデータ一覧が表示されます。

同様に「ログ出力」を選択してみます。

[ブラウザ起動]

[ブラウザ起動]をシナリオにドラッグします。

  • ブラウザ名 値→browser
  • ブラウザ種類 chrome

これで実行すると、普通にchromeが起動しました。Webドライバやブラウザ拡張機能のインストールが終わっていない場合はエラーになりますので、[ツール] – [拡張機能インストール]から、各ブラウザに対応したドライバをインストールしましょう。

[ページ表示]

ブラウザが起動する事を確認したので、ページを開く部分を作ります。作ると言っても、ページ表示をドラッグするだけです。

あと、[ブラウザ起動]と、[ページ表示]、双方のブラウザ名を値から変数にしました。

その後、実行しようかと思ったら、エラーになりました。

スクリプトの実行に失敗しました。
エラー番号:0x00000001
内容:ライブラリ実行(spv_Web)に失敗しました。

Failed to open a browser:

なんだか久しぶりにみました。またお前か。

エラーの詳細確認

という事で、これだけだと分からないので、詳細を表示してみます。

例外処理グループでエラー処理を入れるだけです。

実行すると、以下の詳細エラーが表示されました。なんだかよくわかりませんね。

切り分け

ブラウザ起動するだけなら問題はありませんでした。違う点は「値を変数に変更した」ことです。

という訳で、変数を値に戻してみます。すると、無事に指定ページを開く事ができました。

変数が使えないと面倒ですね。WinActorのフォーラムに、変数に初期値を入れておけばエラーにならない。という記載がありました。初期値を入れて確認したところ、無事にブラウザが起動しました。何でしょう。これ。

まとめ

ブラウザ起動で利用するブラウザ名は、以下を注意する必要があります。

  • 値を都度指定する
  • または、変数(初期値設定済)を使う

仕様なのか障害なのか、よく分かりませんが、ブラウザ名の変数には初期値を入れる事で対応しましょう。

結構イライラしすると思いますので、参考になれば幸いです。